「Marshall」はもはやアンプ・メーカーのブランドに留まりません。Marshallは「音楽」のブランドです。ジム・マーシャルの音楽に対する情熱が彼のすべての業績を裏付けているのです。ジムと同じ情熱がMarshall Recordsの核にあります。Marshall Recordsはその精神でミュージシャンの創造性をサポートし、商品を製造し、それを世の中に広めています。

常に音楽を作る人々をサポートしてきたMarshallのビジョンを思えば、Marshall Recordsがスタートしたことは驚くに値しないでしょう。息子のためにギター・アンプを手に入れようとしていたある母親からの手紙を受け取った時、我々がこの分野に乗り出そうとしているなどということは想像だにしませんでした。その手紙の後も、その母親は息子さんのギターの上達の様子を知らせて来てくださり、息子さんに大変な音楽的才能があることが露見しました。その息子さんとは「リフ・マスター」の異名をとるKing CreatureのDave Evansだったのです。そして、私たちは彼の音楽づくりに参加するべきと考えました。そして、2017年1月、我々はKing Creatureをはじめとした才能あふれる音楽家たちの前進を手伝うためにMarshall Recordsを立ち上げたのです。そうして最初の年に5組のアーティストと契約を交わし、現在も拡張を続けています。

Marshall Recordsが契約したアーティストの音楽を手に入れることができる、Marshall公式の日本のミュージック・ストアへようこそ。
私たちが商品を作った時と同じぐらい皆さんにその音楽を楽しんでいただければ幸いです。
ストアは日本のMarshallのマネージャーShigeとその細君であるMiyukiが運営します。
どうぞ頻繁に来店して新しいリリースをチェックしてください。
　
Marshall Amplification取締役社長
ジョナサン・エラリー

ただ今ご紹介にあずかりましたMarshall社アジア&オセアニア地区マネージャー並びにMarshall Blogの執筆者であるShigeでございます。
ご来店ありがとうございます。
社長が申し上げました通り、Marshall Music Store Japanは日本でMarshall Recordsの商品を販売する店舗です。
　

私も子供の頃からロックが大好きで、これまで万単位のレコードやCDを売り買いしてまいりました。
しかし、不思議なことに「レコード屋になりたい」と思ったことはこれまでほとんどありませんでした。

それは私の音楽的趣味が多分にマニアックすぎて、例えお店を開いたとしても特殊であろう品揃えで経営が立ち行かないことが明らかであることが自分でわかっていたからだと思います。

ところが、意外な形でレコード屋さんの店主に収まることになりました。

このMarshall Music Store Japanの品揃えは私の趣味とは全く関係ありません。
仕事です。

すべての取り扱い商品はイギリスのMarshall Recordsが制作した、奇を衒うことのない良質な洋楽のロック・アイテムです。
　

私たちの世代のロック好きは70年代の洋楽を聴いて育ちました。ロックが最もクリエイティブだった時代に思春期を過ごせたことはとてもラッキーなことでした。

当時、世の中の音楽は洋楽が主体だと思っていましたが、後年、業界のベテランの方にお尋ねすると、ピークの時代でも洋楽と邦楽の比率は「50:50」程度だったそうです。
ベンチャーズの力が甚大だったそうです。

それが今ではどうでしょう？

少し前の業界の統計によれば洋邦の比率は「80:20」でした。

昨今のテレビやインターネットを見渡してみると、この統計は今では「5:95」ぐらいになってしまっているのではないでしょうか？
洋楽の衰退は邦楽の進化に他ならないことは百も承知しておりますが「洋楽が日本で絶滅する！」…こんな危機感を抱いている古くからのロック・ファンは私だけではないでしょう。

現実的に今の状況を嘆いている洋楽で育ったベテラン・ミュージシャンは決して少なくありません。みんな洋楽から「ロックの楽しみ」を学んだことをよくわかっているのです。

そんな状況を改善しようと立ち上がった…などと言うのは余りにも大ゲサですが、あれだけ夢中になって楽しませてもらった海外のロック（特にイギリスですね）、そうした洋楽に少しでも恩返しがしたいと思いこの仕事を引き受けたのです。

　
店頭に並んでいるはロックの歴史を作ったMarshall Amplification社のレコード・レーベルMarshall Recordsが丹精を込めて制作したアルバムたちです。

「ブリティッシュ・ロック」の伝統と独創性に満ちた作品をCDやレコードという形でお楽しみください。

運営は長年Marshall Blogのスクリプターを務めている家内と共同で進めてまいります。

何分にもインターネットに疎い2人ゆえ、受注や出荷の際の不手際が発生しご迷惑をおかけすることが多々あるかもしれませんが、その際にはどうかご容赦のほどよろしくお願い申し上げます。

尚、収録曲には勝手に邦題を授け、各ページには「SHIGE’S VOICE」と銘打って私の感想文とチョットした解説を付けました。

簡易ライナー・ノーツとしてご高覧賜れば幸甚に存じます。